おはようございます。そろそろ2月も後半になり、世の先生方は通知表・成績まとめで忙しい時期になりますよね。大きい学校だと、チェックが大変なので〆切も結構早いんです。
今日は、くま流の成績関係について書いていきます。
通知表は学校の自由?!
これ知ってました?通知表って必ず出さなければいけないものではないんですね。じゃあなんでそんなものがあるんだー!って思う人もいるかもしれませんが、それも子どもたちを励ますためなのではないでしょうか。日本は一応カリキュラムが学校ごとや地域ごとに決めていて、大まかにそれに沿って日々授業を進行しています。そして、これ、学校によって違うかもしれませんが、落第ってほとんど聞きませんよね?足し算が全然できなくても、かけ算が分からなくても、全員進級できると思います。(日本で、成績によって進級できない小学校ってあるんでしょうか。聞いたことがないですよね)落第したら、「わかっていない部分がある」ということで、もう一度その学年をやるわけですが、そういう制度がないので「通知表」という形で子どもたち本人や保護者に今の子どもの理解度を「見える化」しているわけです。
大変な成績処理
しかし、出す方は結構大変!これも学校によって様々かもしれませんが、まずなんらかで行ったテストや普段の授業態度、ノートなどの成果物を見て点数化したものを、エクセルなどに入力し、集計。何割できていたら「非常によくできている」になるのか、学校や学年で話し合います。テストごとに採点基準を話し合ったり、単元ごとに何で評価を取っていくかを話し合います。成績一つとっても、会議、会議、会議…なわけです。テストの後も、予想外の回答に対して話し合ったりします。
そして、「総合的な学習」「書道」「道徳」「外国語」「生活全般」の所見を書きます。何文字から何文字って決まってます。これを35人クラスだと、35人分×5分野。。。となります。ひえーーーーーー😲
それでも定時に帰れるわけ
そんな成績の時期は多くの先生がさらに疲弊してしまいます。私も以前は、定時を過ぎることもありました。今は成績時期でも定時で帰れるようになりました!その秘訣をお伝えします♪
秘訣1《すぐやる》
テストはその場で丸付け、名簿に即入力。この段階ではエクセルに入れずに、紙媒体ですが児童が帰った後か給食後、休み時間などに入力します。必ずその日か次の日には入力するようにしています。そして、その単元の「学びに向かう力」も入力してしまいます。単元ごとに「学びに向かう力」の素点を入れていきますが、これをまとめて、、となると相当時間を要します。終わったらすぐ。これが大事。
秘訣2《毎日かく》
所見は、毎日書きます。「書く」と決めると、そういう視点で物事を見ることができるようになります。あ、ここよかったところだ!思ったらすぐにiPadにメモします。職員室に戻ったら入力します。今日はこの教科を○人かくぞ!と決めることが大事!
その日に書くから、具体的に書けます。オススメ!!
秘訣3《写真や動画を使う》
体育のマット運動や跳び箱運動。これは動画を子どもたち同士で撮影し(自分の映像は自分のタブレットを友達に渡して撮影してもらうようにしましょう)そのあと、教師にデータを送ってもらいます。これで、足は伸びているか、手の付き方はどうか、を丁寧に見てあげられます。これは、マット運動テストだけでなく、普段の体育の授業でも送ってもらうことがあります。そうすることで、その日ゆっくりアドバイスできなかった子に対しても、「こうするといいよ」を伝えてあげられるからです。これは友達同士でもできます。友達同士での動画送受信は認めていませんが、その場でタブレット見ながら「一時停止」をしてアドバイスをし合います。協同学習ですよね♪
あとは、図工の作品の写真を送ってもらうこともあります。ただ、図工はやはり素材感や立体感もあるので、写真だけってのは難しい場合もありました。
秘訣4《評価基準を決めておく》
ルーブリック評価と最近言われていますが、どんな採点基準なのかを明確にします。自分の評価がぶれないようにするためでもあるし、子どもたちもがんばりポイントが分かって、挑戦しやすくなります。子どもにも教師にもいい!winーwinですね♪
さいごに
私が通知表を渡すときに必ず子どもたちに言うことがあります。それは、
これは、4月から7月までの○年生の、たった数ヶ月の、学校での評価です。Aや◎、『よくできます』の評価の子は、この数ヶ月の単元は非常によくできたと言うことになります。Cや△、『がんばりましょう』『努力を要する』の評価があった子は、この数ヶ月の単元でクリアできていない部分があるということです。調子に乗りすぎず、そして落ち込みすぎないようにしてくださいね。Aが多いから優秀な人間というわけでは決してないです。逆にCが多いからダメな人間、バカな人間というわけでもないです。この通知表は目安であって、全てじゃない。Cがあっても、たくさんお手伝いをしたり、よく気がついて優しい言葉をかけたりしている子がいます。人としてとても素敵なことだと思います。人には得意不得意があって当然です。通知表を作っているのは自分のことを少しだけ知るきっかけになって欲しいから。そういう思いで作っています。みんなが「次はこれを頑張ろう!」と目標を見つける一つのものさしになってくれればいいなと思います。
長いですが、こんな風に話します。高学年ですけどね。
成績をあげるのは教師の役目でもあります。「上げる」というより、Cをつけなくていいように日々指導をしていきたいものです。「わからない」って辛いですからね。とくに算数は積み重ねが大きいですし。教師も本人も努力をしたけど、点数に結びつかなかったという子もいますよね。そういうときは、長い目で「わからない」が「わかる」になるまであの手この手で支援をし続けていく。そんな風にしていきたいですね(o^^o)先生方が大変な思いで作る「通知表」が子どもたちの自信や励みになりますように😌
最後までお読みいただき、ありがとうございました♡ くま